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2005年7月 4日 (月)

山での突然死を考える

○2005年7月4日(月)
 千駄ヶ谷の東京都体育館で開かれた日本山岳会の100周年記念の山の救急医療についての講演会に出かけた。演題は、山での突然死を考える”であった、 富士山にも登ったこともない私だが、ひょんなことから北大の山岳部のOBと知り合ったことから、ヒマラヤ山系のムスターグ・アタに登ろうという連中に連れられて、4000数百メートルのあたりのトレッキングをしたことがある。その時のT隊長から朝電話があり、講演会の後、飲もうと誘われたのである。
 このところ、体協関係のスポーツ指導者の研修で、ときおり、リスク管理の話をしていることもあって、日本山岳会ではどのような話をするのか、興味もあったので出かけることにした。
 日本山岳会医療委員会の医者三人の講演である。最初の一人は、中高年の登山者のかかりやすい病気の話、2人目は、人工呼吸や心臓マッサージ、そして、AED(自動体外式除細動器)による対処の話であった。
 AEDとは電気ショックが必要な心臓の状態を判断できる心臓電気ショックの器械である。突然死の死因のほとんどは心臓疾患で、その大部分は心室細動という病気である。心室細動になると心臓がけいれんして、心臓がポンプとしての役割が果たせず、助かるチャンスが1分経過するごとに約10%づつ失われてしまい、10分後にはほとんどの人が死ぬという。この心室細動を正常な状態に戻す唯一の方法は除細動(心臓への電気ショック)であり、早期の除細動ができるAEDの使用だという。
 先般、仙台だと思うが、公園で野球のボールがあたって倒れた子どもについて、加害者側(子どもの親)に多額の損害賠償債務の支払いを命じた裁判があったが、被害者側の代理人がAEDの備置を強調したコメントを新聞に出していた。機械が20万円以上するのが問題だが、外国には450グラム程度のものがあるという。近々、日本でも承認されそうだという話であったが、いろいろな施設で、AEDの備置をしていたかどうかが、問題になるケースはこれからでてきそうである。
 最後に、山の事故での一般的対処法の話、足場の確保、救急、警察等への連絡などの話があった。
 要するに、山の事故の場合は、医者や救急体制が期待できないという以外は、平地での対処と基本的には同じである。ただ、遭遇した人間が自身で対処しなければならないということがあるので、登山者各人の心構えとして必要な知識があるということにつきるが、スポーツ指導者でも同列の問題があり、非常に参考になった。
 帰り道、会場であった4-5人と代々木の駅前まで歩き、ワインを飲み、10時半に解散し、帰宅した。

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