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2005年7月12日 (火)

『ラストマン・スタンディング』

○2005年7月12日(火)
 『ラストマン・スタンディング』 デイヴィッド・バルダッチ 小学館文庫

 文庫とはいえ900ページにわたる本を読み切るには、時間がかかった。
 FBIの人質救出チームHRTのウェブ・ロンドンは、ワシントンDCの違法薬物の現場の摘発に向かうが、襲撃の瞬間、体が硬直し、動けなくなり、目の前では、チームの仲間が次々と銃撃されてしまった。違法薬物の現場を通報したのは、FBIの潜入捜査官欄ドル・コブ。仲間を裏切った者がいる。ロンドンが動けなくなったのはなぜか。
 ・・・と好調な出だしに、期待が膨らんだ。ギャングと警官が互いに相手方の組織に潜入する香港映画があったが、これに似た話を思い描いていた。この2人が互いに、裏切り者ではないかとの疑惑をもちながら捜査を進めるというのが、私の描いた筋書きだった。 しかし、物語の方は、数年前、ウェブたちが救出作戦を行った小学校人質事件、ウェブの秘められた過去、ウェブが襲撃の瞬間、体が硬直した真相へと広がっていき、最後は、何とか、収まりをつけたという感である。
 それでも、読み終えることができたのは、物語の随所で、自分なら、話をこう展開するのだがという想像力をかき立てられたからである。
 本筋とは離れていくが、こうした読み方も、ミステリの楽しみ方のひとつであると思っている。そして、この本は、想像力をかき立てられるものが多かったことは断言できる。

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