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2005年8月 6日 (土)

『鉄槌』

○2005年8月6日(土)
 『鉄槌』 ポール・リンゼイ 講談社文庫 ☆☆☆☆

”誰にだって、二人の人間がいるんだーなりたい自分と、甘んじて受け入れている自分と。あんたの場合、そのギャップが少しばかり大きいんじゃないかな。”

 シカゴにある刑務所に、大型爆弾が仕掛けられた。移動も、無害化も不可能な爆弾である。銀行の夜間金庫に仕掛けたトラップで盗みを働くFBI捜査官キンケイドと腫瘍のために片足を切断し、義足の捜査官オールトンは、協力して、爆弾犯を追う。
爆弾犯の目的は、3年前に誘拐された娘の捜査であったが、2人は娘と犯人の死体を発見するのだが・・・

 またもや、テロリストの話かと思って読み出したところ、途中で、爆弾犯はあっさりと捕まってしまう。そして、話は誘拐された少女を殺した真犯人の捜査へと進んでいく。
 キンケイドの犯した罪を知るオールトンとの交情、捜査官としてぬぐえない罪を償うかのように捜査に専心するキンケイドの心情が読みどころである。冒頭の言葉は、オールトンがキンケイドに投げかけたものである。

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