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2005年8月 7日 (日)

 『化石の森』

○2005年8月7日(日)
  『化石の森』
 午前1時過ぎ、『化石の森』を観ていたときに、地震があった。
 ついに来たかと思い、しばらくじっとしていたが、長かった割には強くなかった。
 ハンフリー・ボガートの主演作と思って購入した「化石の森」だが、主演はレスリー・ハワードとベティ・デイヴィスであった。
 アリゾナの砂漠にある一軒家にあるガソリン・スタンドとレストランBAR-B-Qが舞台である。フランスから流れてきた作家アラン(レスリー・ハワード)は、ヒッチ・ハイクでメープル親子が営むBAR-BーQに立ち寄る。娘のガブリエル(ベティ・デイヴィス)は、母が住むフランスに行くことと、絵を描いていく夢を持っていた。
 ガブリエルとアランは、互いに惹かれるが、アランはすぐに旅たつが、アランがヒッチハイクをした車が、殺人を犯して逃亡するデューク・マンティ(ハンフリー・ボガート)のギャングの一味に奪われ、BAR-BーQに戻ることになる。
 BAR-BーQに現れたマンティ一味に、アランやガブリエルたちは監禁されてしまう。
 
 若さあふれる美貌のベティ・デイヴィスと端正な顔立ちのレスリー・ハワードのカップルの戦前の映画的な甘いロマンスの雰囲気に対し、髭面に、異様な眼差し、小刻みに震えるような歩き方の犯罪者を演じるハンフリー・ボガートの存在感が際だっていた。
 部屋の中の動きもせりふの少ないボガートを中心に、レスリーの独白が続き、ガブリエルに対する愛が告白される。舞台劇の映画化らしい緊張感にあふれていた。
 特典映像によれば、ハンフリー・ボガートは俳優として行き詰まっていたところを、レスリーの強力な推薦で、この役を得、俳優としての転機となった演技だということである。1936年のこの映画の製作当時、脱獄をしたギャングのデリンジャーの仕草をまねているというその演技は、どちらかというと押さえ気味であるが、主演のレスリーをしのぐ、怪演である。
 ハンフリー・ボガートは、レスリーに対する気持ちの表われとして、娘にレスリーと名付けたという。

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