« 『天使のナイフ』  | トップページ | 『ゲット・ショーティ』( »

2005年9月11日 (日)

『有栖の乱読』

○2005年9月9日(土)
    『有栖の乱読』 有栖川有栖 メディア・ファクトリー
   
 少年探偵団、ルパン、ホームズ物から、本格的なミステリを読むようになったのは、小学校の6年の頃である。
 小学生の頃は、叔父の家にあった早川ポケット・ミステリ・ブックスを借りてきては読んでいた。「本格的なミステリ」といっても、本格ミステリではなく、エド・マクベインの87分署シリーズ、E.S.ガードナーのペリー・メイスン・シリーズを読んでいた。ミッキー・スピレーンやカーター・ブラウンなども読んでいた。借りて読んでいたので、今は手元にない。
 自分でミステリを買いだしたのは、中学に入ってからである。中島河太郎の『推理小説ノート』(社会思想社)がガイドブックであった。文庫本で、一番手軽に手に入ったガイド・ブックであった。
 クイーン、クリスティ、カーなどの諸作は、この本の記載に従って読んでいった。ただ、好みは、本格ミステリには行かず、ロス・マクドナルドやチャンドラーなどのハードボイルドミステリの方に向いていた。
 それでも、ミステリを読む基礎知識は、「推理小説ノート」にあげてあるミステリを読むことによって培われたものが大きかった。
 ミステリの出版が飛躍的に増え、ミステリ小説を愛好する人も沢山いるが、ミステリの面白さの醍醐味を感じさせる本にどれだけたどり着くことができるのかというと、出版点数だけがやたら多いだけ、難しいともいえる。
 『有栖の乱読』には、有栖川が子どもの頃からミステリ作家を目指したとしており、その遍歴が書かれている。小学生や中学生のあたりは、私の読書体験と50歩、100歩といったところだが、高校時代となると、ミステリだけではなく、ラディゲやランボー、三島由紀夫、さらにはカフカ、ドストエフスキーなどと、一時代前の文学青年かと思うほどに幅が広くなっている。
 その有栖川のお薦めの100冊のミステリが1冊、1ページ宛紹介されている。
 シャーロック・ホームズや怪盗リュパンから、奥泉光や京極夏彦まで、欧米から日本、古典(といっても、ミステリでは1920年代のものとなるが)から現代まで、ホラーからSFミステリまでと、その視野は広い。
 若者向けの読書誌ダ・ヴィンチに連載されたものだから、非常に懇切、丁寧なガイド・ブックになっている。
 初心者向けといいたいところだが、私も読んでいない本が沢山ある。このガイドに、日本のミステリを読んでいこうかと思うのだが、品切れとの記載があるものが目につく。
 まずは、本を探すことから始めよう。

|

« 『天使のナイフ』  | トップページ | 『ゲット・ショーティ』( »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 『有栖の乱読』:

« 『天使のナイフ』  | トップページ | 『ゲット・ショーティ』( »