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2005年10月21日 (金)

『地獄に堕ちた勇者ども』

2005年10月21日(金)
『地獄に堕ちた勇者ども』 ルキノ・ヴィスコンティ監督 

 夕方、テニスをしている最中に、左足のふくらはぎに肉離れをおこしてしまった。
 アイシングをしながら、しばらく様子をみていたが、痛みがひかないので、早々と帰ることにした。
 今日は、早くコートに着いたので、準備運動もきちっとし、身体も結構動き、いい感じでストロークを打っていたら、ふくらはぎにボールを直撃されたような衝撃を感じた。怪我をするのは、このような時かもしれない。
 足以外は体調がすこぶるいいので、このような日は、ヴィスコンティの映画だと決め、『地獄に墜ちた勇者ども』を観ることにした。原題は、The Damned、唾棄すべきやつらということなのだろうが、邦題とはだいぶ感じが異なる。。

 色鮮やかな赤が画面全体がほとばしるタイトルバック、次第にその赤は鉄が燃えている色であることが判ってくる。
 小学生の時に社会科見学行った製鉄所と同じ光景であった。私の小学生時代は、1950年代であるが、この映画の時代背景は、ナチスが台頭する1930年代初めである。
 ナチスの台頭する1930年代、ドイツの製鉄王ヨアヒム・フォン・エッセンベック男爵一族にもナチスの影がしのびよってきている。支配人フリードリッヒ(ダーク・ボガート)は、男爵の子息の未亡人ソフィと愛人関係にあり、男爵の地位を狙っている。ソフィの息子マーチンは、女装趣味の性格異常者。エッセンベックの亡き後、会社の支配をしようとする甥のコンスタンチン男爵、そして、姪の娘エリザベート(C・ランブリング)の自由主義者の夫ヘルベルトはナチスの迫害を逃れうようと逃亡を図る。
 ナチスの国会焼き討ち事件の日、ヨアヒム男爵が殺され、犯人は逃亡したヘルベルトとされる。
 このあたりまでは、ストーリーはすんなり頭に入るのだが、その後の話はよく理解できない。
 ヨアヒム亡き後、遺言により、マーチンが相続人となり、フリードリッヒとソフィーが会社の実権を握る。これに激怒したコンスタンチんであるが、ナチスの親衛隊が突撃隊を襲うという、血の粛清事件が起こり、突撃隊の幹部であったコンスタンチンも殺される。
 突撃隊とナチスの関係の知識がない上に、突撃隊のパーティも、男色の世界の様相を呈している。
 ヴィスコンティらしい、絢爛な世界の怪しさは何ともいえない魅力に溢れていて、感性的には何となく分かるような気もするのだが、何故、ユダヤ人が迫害されたのかということがよく理解できないようない、ナチスと突撃隊の関係もいまいち分からない。
 この映画を理解するには、ヨーロッパの歴史やヨーロッパ人の意識を勉強することが不可欠と思うのだが、ここらへんの知識がこちらには皆無なので、絢爛な怪しさの上っ面を楽しむことしかできない。おそらく、ナチスの台頭と貴族社会の崩壊とは密接な関係にあることを意味しているだろうとは思うのだが・・・

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