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2005年11月23日 (水)

『ヘカテ』 『天と地の間の人々』

○2005年11月23日(水)

『ヘカテ』 『天と地の間の人々』

 神代辰巳監督の映画3本が終わり、浪岡映画祭の最後の上映は、ダニエル・シュミット
監督の劇映画『ヘカテ』、そして、ソビエトのセミョーン・アラノヴィッチ監督のドキュメンタリー映画『天と地の間の人々』であった。

 
 正直いって、『ヘカテ』はよく分からない映画であった。
 1930年代、フランス領北アフリカに赴任して若い領事が、一人の女に出会い、惹かれ、溺れていく。女にはシベリアに夫がいるらしいのだが、夫との関係もいまいちよく分からない。男は、姿を消した女を捜しまわる。北アフリカの海岸の風景も神に祈る人々の生活も点景となって描かれているのだが、男と女が生きている世界との接点はない。
 男は、不祥事を起こし、赴任地を追われる。数年後、男は、シベリアの地で、生気を失った女の夫と遭遇する・・・。
 当時、ロシア人以外に、シベリアに行くということがあったのだろうかということが気になった映画であった。
 『天と地の間の人々』は、山火事の消火に出動し、事故死した大型ヘリコプター飛行士へのオマージュのドキュメンタリーである。
 超音速ジェット機や宇宙飛行に挑むテストパイロット達の多くも事故死をしている。彼らの数々の実写映像とナレーションに、「男と女」のサウンドトラック音楽を思わせる美しく、切ない音楽が効果的に重なっていく。
 心にしみいるような音楽とナレーションに、映像をついうっとりと観てしまうのだが、何か、この実写映像の裏にあるものを見逃してしまっているような気になってしまった。
  この映画は、浪岡映画祭の上映のために、浪岡シネマテークが購入したものである。このような地道な活動を続けてきた映画祭も『天と地の間の人々』の上映を最後に終わりを告げた。

 お別れパーティでは、三上ディレクターが、スタッフとして映画祭に強力をしてくれた仲間を紹介し、感謝の言葉を述べた。最初があれば、最後もある。でも、映画はなくならないという感を強く抱いて、弘前の地を後にした。
 

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