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2005年11月13日 (日)

『荒野のガンマン』

○2005年11月13日(日)

『荒野のガンマン』 サム・ペキンパー監督

 近くのCDショップのセールで、DVD『荒野のガンマン』を1000円で買ってきた。
サム・ペキンパーの監督第1作の映画である。
 サム・ペキンパーといえば、テレビ・シリーズの「ライフルマン」で監督をしたビデオが家のどこかにあるはずと思いながら、『荒野のガンマン』を観ることにした。
 映画会社のタイトルはなく、冒頭に、「パブリックドメイン映画のマスターフィルムをデジタル化した」というお断りの字幕がでた。
 画面全体も暗く、画像の輪郭もぼけている。デジタルで修正処理がなされていないのである。修正処理という言い方が正しいのかどうか分からないが、通常のビデオ画像よりも画像が劣っている。廉価版(通常版の値下げ品ではない)のDVDだから仕方がないか、失敗したか思いながら、気を取り直して、観ることにした。
 しかし、映画会社のマークがでないで、いきなり冒頭のシーンに入っていく。この映画の場合でいえば、ワーナー・ブラザースのはずだが、そのマークがカットされている。
 ワーナーのマークが出てから、冒頭のシーンに入っていくというわくわく感がないのはつまらない。西部劇の場合には、特に、それを感じる。
 主演は、ブライアン・キースである。60年代にテレビにでていたので、馴染みのある顔である。「ニューヨーク・パパ」というテレビ・シリーズらしいのだが、どのような内容であったか記憶がない。
 ブライアン・キース演じる元北軍の兵士イエロー・ドッグは、南北戦争中に頭の皮をはごうとした南軍兵士タークを探し続けている。イエロー・ドッグは、偶然、私刑にされそうな男を助けるが、その男が長年探し続けたタークであることを知り、タークの相棒のビリー(スティーヴ・コクラン)と仲間になり、復讐の機会を狙う。
 3人は、銀行を襲うために訪れた町で、先を越して銀行を襲った強盗と銃撃戦となるが、イエロー・ドッグは、酒場の女キットの息子を撃ち殺してしまう。イエロー・ドッグは、肩に銃弾を受け、その痛みで、拳銃の扱いを誤ってしまったのだ。
 キットは、息子を夫の墓のあるシリンゴに埋葬しに出かけるという。しかし、そこはアパッチが支配している危険な旅になる。3人は、キットとともに、でかけるのだが・・・

 この映画は、 アメリカ各地の興行者が集まってプロデュースした西部劇ということである。カウボーイ・ハットを深くかぶり、かたくなに頭の傷を見せなかったり、撃ち合いとなると、肩の怪我のために、拳銃を撃てなくなったり、インディアンが登場したり、最後は、廃墟での撃ち合いと、西部劇らしい筋立てなのだが、最後、襲ってくるインディアンが一人だったり、撃ち合いが正面きっての1対1の決闘にならなかったりと、西部劇らしさをひとひねりしているあたりは、ペキンパらしい西部劇へのレクイエムの片鱗が随所にみられて、面白かった。

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