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2006年2月19日 (日)

『TRICK+TRAP』

○2006年2月19日(日)

『TRICK+TRAP』

 寒かった冬も終わりを告げ、春めいてきた。久しぶりにのんびりとした日曜日なので、散歩がてら、吉祥寺にあるミステリ専門書店『TRICK+TRAP』にでかけた。
 東京創元社で、長らく編集者をしていた戸川さんが臨時書店員をして店番をしている。戸川さんが、立教大学のミステリクラブを立ち上げたときに、私は慶応の推理小説同好会にいた関係で知り合ったのだから、かれこれ、30数年のつきあいということになる。
 その『TRICK+TRAP』が、本格的なミステリ専門書店として、2月の始めにリニューアル・オープンをした。
 書籍不況のなか、大書店の進出で、町の小さな本屋さんが姿を消している。何でも揃っていそうな大書店や便利なネット書店もいいのだが、そこに入れば、何かがあるという個性のある本屋さんも大事にしたい。
 わたしたちが町の本屋にできることは、出かけていって、本を買うことしかないのである。店の棚を眺めながら、戸川さんと会話をかわす。他に客がいるときは、会話を遠慮することも題字である。そこには、小さな書店でしか、味わえない楽しみがある。
 今日は、明治大学のミステリ・クラブの学生さんとも話すことができた。彼女が好きだという日本の作家については名前も知らなかった。若いミステリ・ファンと話すことも少くなったので、楽しいひとときである。
 紀田順一郎さんが編集をしている『書物愛』と大下宇陀児の『烙印』を購入した。わが家の近くに、大下宇陀児の表札がでている家がある。池袋の乱歩邸の近くに住んでいたことは知られているが、表札のある家に本当に住んでいたことがあるのだろうかと話をしながら、ひらいたかこさんの本も買おうとしたら、先に店にいた男の人が、ひらいさんのパートナーの礒田さんだという。軽妙な文章と味わいのある画で、いまをときめく作家・評論家・翻訳家・研究家・教授作家の書斎の様子を描いた『書斎曼荼羅』という本を出している人である。
 私も、この本を持っている。花巻駅から車で、1時間ほど入った温泉宿の売店のショーケースに、どういうわけか『書斎曼荼羅』が置いてあり、そこで買ったのだという話になった。
 『TRICK+TRAP』のリニューアルを機に、オリジナルの本のカバーができていた。単行本用は、ひらいたかこさんが描いたパイプをくゆらすホームズの画である。文庫本用には、いしいひさいちさんが描いたホームズの画であるが、こちらは、寝っ転がって、虫眼鏡を覗いている姿になっている。文庫本用のカバーもほしかったので、文庫を2冊ほど買うことにした。
 『TRICK+TRAP』では、作家のサイン会なども開いている。興味のある人は、http://www7.plala.or.jp/trick-trap/で、場所と営業時間を確認して、散歩がてらお出かけ下さい。

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