« 『ミステリー資料館』 | トップページ | 『酔狂な日々』 »

2006年3月30日 (木)

『コールドゲーム』

○2006年3月30日(木)

『コールドゲーム』萩原浩 新潮文庫

このところ、書店の平台に萩原浩の本がやたらに目につく。今が旬の作家なのだろうか。
日本のミステリには食指がのびないのだが、息子のために買ってきた『コールドゲーム』が家にあったので、読んでみようと思った。

夏の甲子園の県予選で破れ、高校の野球部生活が終わった渡辺光也は、野球を続けるのか、大学に進学するのか、決めかねている。中学時代の同級生の亮太から至急会いたいとのメールがきた。中学の同級生が襲われ、大ケガをしたという。犯人は、廣吉らしいという。トロ吉こと廣吉は、中学時代、同級生からいじめを受けていた。その復讐をしたのだという。その後、同級生たちが次々と襲われていく。光也と亮太らは北中防衛隊を結成し、廣吉を見つけようと動き出す。
17歳の少年、少女たちが主人公である。高校を中退してしまったり、進学に迷ったりと、やりたいことがみつからないでいる日々を送っている。中学時代に遊び半分でいじめをしていた相手からの突然の復讐ということから生じる少年たちの心のうちの波紋・・・。
私が少年時代を過ごした横浜の郊外や港の近くの公園が舞台となっている。40年もの前の光景がラップするという私的な感傷もあるのだが、それなりに手際よく作られているこの小説に、2時間のテレビドラマをみて費やした時間を思ってしまうのに似た感慨をもってしまった。

|

« 『ミステリー資料館』 | トップページ | 『酔狂な日々』 »

コメント

昨日はわざわざ足を運んでいただき有難うございました。春の珍事で年に一回あるかないかの満員御礼でゆっくり話をする暇も無く申し訳ありませんでした。それでも終わりがけにミステリーの話が出来て物凄く楽しかったです。有難うございます。またお話できる日を楽しみにしています。それまではブログをチエックして我慢します。

投稿: 天に月、地に山 | 2006年4月 1日 (土) 11時43分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 『コールドゲーム』:

« 『ミステリー資料館』 | トップページ | 『酔狂な日々』 »