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2006年4月15日 (土)

『名刺』

○2006年4月15(土)

 『名刺』


  最近、2人の方から名刺をもらう機会があった。
  2人とも、現役のサラリーマンであるが、名刺には会社の肩書は書かれていない。
1人肩書きは、SR会員、畸人卿会員。SRは、ミステリ愛好者の会であり、50年近い歴史をもつサークルである。畸人卿もミステリの会であるらしい。吉祥所のミステリ専門書店TRICK+TRAPで戸川さんから紹介されたのであるが、肩書きを見るだけで、彼の趣味・嗜好がみえてくるので、親近感がわいて、話がはずんだ。
  もう1人の名刺には、日本酒サービス研究会、酒匠の会とあり、利き酒師の資格ももっていること、更に、FM西東京というミニFM局のパーソナリティをしていることも記されている。
  名刺には、名前、自宅の住所、電話番号、メール・アドレスが印刷されている。仕事の匂いは一切ない。それに対して、私の名刺は、仕事の名刺なので、差し出しながら、気恥ずかしい思いをした。私の場合は、小さな個人の事務所なので、事務所で、プライベートなことを差し出しても差し障りがないのであるが、仕事の場では、プライベートな話をすることがあっても、私が書いているブログのことや、趣味としているミステリのことなどの話をすることは希である。
 たまさか、個人的にも、嗜好が合う人にあっても、職場の部署が変わり、連絡先である電話番号も変わったりすると、仕事のこと以外では連絡するために、異動した先の連絡先を確認することも億劫になり、疎遠になってしまうことが多い。プライベートなことで、連絡することには、多少遠慮が生じることもある。
 最近では、メール・アドレスが書かれているので、会社内で異動をしても、アドレスは変わらなくなったが、会社のアドレスに、個人的なメールを出すことには相手によっては差し障りがある場合もある。
 彼らの日常の生活が見えてくるので、名刺を交わすことによって、新たな会話がはずみ、いい時間を過ごすことができる。
 釣り好きの友人から、図鑑のように、沢山の種類の鮭と鱒の絵が描かれているポスターをもらったことがある。ある時、事務所の入り口に貼っていたポスターを見て、釣りが好きなのですかと聞かれ、しばし、話が弾んだことがあった。先ほどまで、相手方として、厳しい話し合いをしていた相手だったが、人が変わったようであった。
 仕事にプライベートなことを持ち込むのも好きではないが、パーソナルな名刺をもつことによって、仕事の肩書きでは見えてこない相手の人柄がみえてくることがある。
 自分の名刺を作ろうとは決めでも、肩書きに何をいれるのかは、難しい。自分をどう表現するのかの感性も問われてくるのだから・・・

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