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2006年5月24日 (水)

『上流社会』

○2006年5月24日(水)

『上流社会』 監督チャールズ・ウオルターズ
 バスの中で、サッチモことルイ・アームストロングが歌っている。
 バスは、カリフォルニアの高級避暑地のニューポートに向かっているのだが、サッチモは、ビング・クロスビーの別れた妻(グレイス・ケリー)の結婚式を壊すのだと狂言回し風の歌詞の歌を唄っている。

 スキャンダル雑誌スパイの記者として、この結婚式を取材しに乗り込んでくるのが、フランク・シナトラである。クロスビーの家とケリーの家が庭続きで、互いに行き来ができるのだが、これにケリーの叔父さんの家が出て来たりして位置関係がよくわからない。ニューポートの住宅地を俯瞰する空撮で始まるのだから、もう少し、手際よく、家の位置関係をうまく見せることができたのではないだろうかと、こんがらかった頭のなかで思ってしまう。
 ストーリー自体、シナトラとケリーが恋に落ちて行き、キスをしたりなど、途中、クロスビーとシナトラが恋敵になってしまうの?と思わせながらも、クロスビーとケリーがよりを戻すというお手軽な展開である。
 軽々しく唄うクロスビーに対し、シナトラの方は、少し歌い方が堅く感じ、さすがクロスビー、シナトラよりは上と感がした。
 この映画の音楽を担当したのはコール・ポーターである。クロスビーとケリーが歌うトウルー・ラブは大ヒットし、スタンダード曲となっている。ケリーが本当に歌っているのだろうか?
 た久しぶりに、シナトラの歌を聴いてみようと思い、CDを引っ張り出した。あらためて、聴くと、メリハリの効いたシナトラの歌も結構いいなとも思ってしまった。聴いたのは、1953年から1962年にかけてのヒット・コレクションだから、油ののった時期のもので、バックもジャージーにスイングしている。晩年のシナトラを聴くと、また、印象が異なってくるだろうなと思いながら、この文章を書いている。

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