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2006年7月14日 (金)

『ノルテポトシ』

○2006年7月14日(金) 上富良野『ノルテポトシ』
 
 久しぶりに北海道に行こうと思い立った。北海道といっても、私が出かけていくのは、旭川空港から北の方向を目指すことが多い。
 金曜の夜は旭川のホテルに泊る予定にしていたが、梅雨の季節の北海道とあって、ホテルはどこも空いていなかった。旭山動物園の人気のため混んでいるという話も聞いた。

 下川に住むKさんの、どこか、探しますよとの電話の声に誘われてでかけることにした。向かった先は、上富良野のペンションであった。夕食を用意していないとのこだったので、上富良野の近くで夕飯を食べようと、レストランを探したが、見つからない。
 結局、ラーメン屋に入った。勧められたセット・メニューを頼んだが、支払いをしようとしたら、チャーシューの枚数が多かったということで、結局、一品分の料金をとられてしまった。
 電話で確認した山道を上がっていくと、開けた空き地に、手作り風の小さなペンション『ノルテポトシ』が見えてきた。外見もそうだが、内部も合板がむき出しの手作りペンションであった。
 カルロスおじさんと自称するペンションのオーナーが、食堂で演奏をするので来いという。明日の演奏会のリハーサルをするのだという。ギターを弾くおじさんに若い女性が2人が、竹の縦笛ケーナを吹いたり、太鼓をたたいて、アンデスの音楽フォルクローレを10曲ばかり、明日の打ち合わせをしながらの演奏を聞いた。途中で、間違えたり、とちったりもしたが、山の中の手作りの小屋に似合った光景がほほえましかった。
 彼らの演奏グループ、ロス・ピエトスは、アンデスの物語を綴った自作の紙芝居をしながら、各地で演奏しているのだという。
 下川町の町はずれにあるレストラン・モレーナは、カレーとナンがおいしい、私のお気に入りの店だが、店主の栗岩さんも、世界中を放浪した末に、下川にたどり着いた。ギターを弾き、画を描いている。カルロスおじさんは、栗岩さんをよく知っているという。

 富良野で働きながら演奏活動をしているドテ・カボチャ(DOTE QUABOCHAS)のCDを聴きながら書いている。富良野とアンデス、非なる世界と思うのだが、広大な風景が共通なのかなと最初は思ったのだが、それよりは、生活と楽しみが隣り合っている暮らしというほうが当たっているような気がする。音楽があるから、仕事をするのであり、仕事があるから音楽をするのであろう。
 若い2人の女性が、日常、どのような生活をしているのかは知るよしもないが、都会の雑踏の中とは違う世界があるのだという思いが募った。
 客の一人の若い女性は、登別温泉の伊達時代村で、役者をしているという。演劇志望のその女性は、小田原出身で、時代村に来て、3年ほどになるとのこと。
 演奏が終わったあと、飲みながら、時代村の仕事をしながらでもいいから、何かを始めなければ、時間に流されてしまうよと、おじさんぽい話をしてしまった。
 それにしても、このように、肩肘をはらずに生活をしている若い人に会うと、日本も捨てたものではないと、都会では得られない元気をもらえる。

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