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2006年10月 7日 (土)

鮎川哲也賞j受賞式

○2006年10月7日(金) 

     『鮎川哲也賞受賞式』

 大雨の降る中、お茶の水にあり大学病院の院長に会いに出かけた。お願いをしている講演の打ち合わせのためであるが、気むずかしそうな印象とは異なり、短時間に医療の様々な問題を話してもらった。
 午後6時から、、飯田橋のホテルで、東京創元社が主催する「第16回鮎川哲也賞」の受賞式が開かれる。お茶の水から飯田橋まではすぐなのだが、まだ、時間がある。
 大雨の中、事務所に戻るだけで、ずぶぬれになりそうなので、事務所に戻らないで、仕事をしようと考えた。
 地下鉄に乗って、東京駅の丸善に寄り、院長が薦めていた『医療崩壊』を買い、階上のの丸の内ホテルに行き、バーを覗いたら、煙草の匂いが強烈にしてきた。珍しくも、シガー・バーだった。ここでも、いいかと思っていたら、すぐ上にも、店があるという。
 雨を眺め、ビールを飲みながら、2時間ばかり仕事をした。こういう時間の過ごし方もいいものである。
 飯田橋のホテルの授賞式の会場は、大雨であったが、多くの人が集まっていた。
 今回、鮎川哲也賞を授賞したのは、麻見和史の『ヴェサリウスの柩』である。式からの帰りがけにもらったので、まだ、未読であるが、帯に、「解剖学研究室を覆う、19年目の壮大な復讐計画」とあるように、19年という歳月がキーワードになっているらしい。
 この賞の選考委員は、笠井潔、島田荘司、山田正紀の三人であるが、代表して、選考経過を紹介した島田荘司の話が非常によかった。
 メモを見ることなく、選考に残った作品の一つ一つについて、丁寧に評しながら、どこに問題があったのかも指摘する。授賞式での選考経過の発表としては長かったが、ミステリに対する愛情が満ち溢れていた。
 大森望・豊崎由美の『文学賞メッタ斬り!リターンズ』(PARCO 出版)の中に、選考している小説を読んでいない選考委員がの話をがでている。本当のことか、冗談なのかはわからないが、島田荘司が応募作品を本当に読み込んでいるのだなという、妙な感動を覚えた。
 早速、『ヴェサリウスの柩』を読まなければと思っていたところに、横におられた権田萬治さんから、ジョナサン・キングを読みましたかと聞かれた。先日、購入したが未読である。ネルソン・デミルの新作もあるし、その上、『医療崩壊』も読まなければならないのだ。
 ようやく読書の秋の到来らしい。酒ばかり飲んでいては、読書をする時間がなくなってしまうのだ。

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